ダラスにカフェをオープンしてみました

August 4, 2018

 

 

豊かな経済力と地理的優位性で全米から大企業が次々と本社を移転してきているテキサス州ダラス。人口規模も全米トップクラスで今後さらなる成長が見込まれています。

(前回記事「テキサス州ダラスのここがすごい」ご参照)

 

テキサス州ダラスはアメリカ中南部に位置し、ニューヨーやボストンなどの東海岸、サンフランシスコやロサンゼルスなどの西海岸と比べ保守的な人たちが昔から多く住んでいます。

いわゆる「赤い州(青い州、赤い州)」と呼ばれ、簡単に言いますとヒラリー・クリントンではなくドナルド・トランプ大統領を支持するエリアです。

 

「日曜の朝は教会に行く、これ常識」といった具合に、彼らの行動パターンや考え方は非常に似通っていて、そのことに対するプライドも高いのが特徴です。

 

そんなダラスで、いきなり「日本から来ました」といってもなかなかビジネスの世界で溶け込めないと判断し、2017年12月31日大晦日にThe CREEK CAFEというカフェをオープンしました。

名刺がわりに、と言ったら非常にキザっぽいですが、実際に自分たちで目に見えるビジネスをやってみないとなかなか認知されにくいですし、経験や人脈もついてこないだろうと、かなり思い切った決断をしました。

 

 

 

出店したエリアはLakewoodと呼ばれる高級住宅街の中の商業ブロック内、いわゆる超保守的な場所です。ダラス中心部から車ですぐという好立地なのに人も街並みも落ち着いているところ、また街のシンボルとなっている古い映画館に惹かれ、即決でテナント契約書にサインをしました。

 

 

 

なお、CREEK(クリーク)とは小川の意味。

海岸線まで500キロ以上ある内陸のダラスは、点在する湖が憩いの場所となっており、そこに流れる小川がそのまま周辺の地名になっているところをたくさん見かけます。

そんな小川のように、私たちのお店も多くの人の「憩い」につながり、またいずれは湖のように大きくなりたい、という願いをこめて、CREEKと命名しました。

 

開業当初はオムレツ、パニーニを中心としたシンプルなメニュー構成、ダラスの人たちが普段から毎日食べるものを「ちょっと美味しく」「ちょっと安く」「ちょっと体によく」提供することがコンセプトでした。また、裏のコンセプトとしましては「誰でも作れる」「職人(シェフ)を必要としない」「どこでも食材が手に入る」ことにこだわり、大手食材卸会社のテストキッチンで何度も試作を繰り返しました。

 

 

とはいえ保守的な街ですので、はじめは相当苦戦しました。

 

お客さんがこない。とにかくこない。。

 

向かいのビルや病院にビラを配ってもこない。

 

クーポンや無料チケットにも全く反応しない。

(ハワイだったら行列ができるはずなのに・・・)

 

ペストリーなどの作り置きの料理は毎日ゴミ箱行き。

 

フタッフはやる気を失いドヨーンとした雰囲気。

 

しんどくイライラする毎日。

 

「失敗したかなー」と思うこともありました。

 

 

そんな中、2月中旬に開発したパンケーキが起死回生のホームラン!

せっかくだからとフカフカのパンケーキを作り、イチゴなどを思い切ってトッピングしたところ、「日本のフカフカパンケーキがダラスにやってきた!」とSNSで拡散され(いわゆるバスり)、複数のメディアから取材をうけることとなり、週末を中心に一気に集客が跳ね上がり、もともとメニューにあったオムレツやパニーニも安定して売れるようになりました。

 

 

そうすると相乗効果で優秀なスタッフもたくさん集まってきました。

とくに日本好きな若い子たちが多く集まり、店内もエネルギッシュな雰囲気に変わっていきました。

アメリカでは珍しいことなのですが、彼らは非常に献身的に働いてくれ、またイベントなどの色々な提案・実行してくれました。ほんの一瞬ですが、ダラスのコスプレオタクたちの聖地にもなりかけました。通常のお客さんがサーっと引いたのですぐに元に戻しましたが。笑

 

 

 

そんな中、もうひとつ温存していた試みを実行しました。

これはビーガン(完全菜食主義者)用のメニュー開発。

アメリカ西海岸や東海岸などトレンドに多感な「意識高い系」の人たちがどんどん移って来ているダラス、一方で商業のベースはまだまだ保守的な時期を踏襲しており、「ビーガンはサラダの盛り合わせを食べていればいいじゃないか」という風潮を強く感じていました。

(ちなみに私は肉も魚も大好きです)

 

ビーガンの人たちは肉はもちろんのこと、タマゴも魚もNG、牛乳もかつおダシもダメ、「ハチさんに重労働をさせるから」ということで多くの人はハチミツも好みません。

 

そんな彼らにもなんとか「美味しく」「ほどよく」「気持ちよく」食べる楽しみを味わってもらえないかと和を基調としたビーガンメニューを開発、ビーガンイベントを皮切りに一気に商品化したところ、パンケーキ同様SNSで広がり、夜の予約は満席、平日メニューも品切れが頻発しました。

 

 

ここぞとばかりにさらに追い打ちをかけ、ビーガンカレーやビーガンタコライス、そしてタマゴも牛乳も使わないグルテンフリーのビーガンスイーツも開発しました。(下の写真はすでに人気メニューとなっています「ビーガンパンケーキ」と「ビーガンワッフル」)

 

 

 

 

幸運は重なり、お酒の販売免許(リカー・ライセンス)がすんなりとおり、今後はビールやワインの販売も行っていく予定です。

 

 

パンケーキも和ビーガンも、ダラスでは喜びと驚きをもって迎え入れてもらえるようになりました。保守的である一方、一度受け入れられると根強く支持され続けるのがこの街のいいところです。

 

また、ダラスにはまだまだないものがたくさんあります。

特に日本の繊細さや味覚、サービスに対する考え方などは高い確率で敬意をもって迎え入れられます。

 

次回はダラスでビジネスをする10のメリットについて書きたいと思います。

ダラスのビジネスにご興味を持たれた方、投資されたい方、ぜひご一報をお待ちしております!

 

 

 


 

 

 

 

 

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